カテゴリ:映画( 2 )

突然ですが火花というドラマを見ました。Netflixで。

もうなんか圧倒されたんで語っていいですか。語ります。(なんで聞いたん)

林遣都くん見たさにじゃあ過去作の中でも評判のいいやつ、って感じで軽い気持ちで見始めたんですけど視聴中瞳孔が開きっぱなしで(いやそれ死んどる)2日で一気見してしもた。

売れないお笑いコンビを組んでいる徳永(林遣都)は、熱海の花火大会のイベントで客に媚びない猛烈な印象を放つ先輩芸人神谷(波岡一喜)に出会い、その日に心酔して弟子にして欲しいと頼む。
神谷が徳永に出した条件は神谷の伝記を書け、というもので。
独特の世界観のネタと女子ウケする見た目を持つ徳永のコンビはじわじわとではあるが売れていく、一方徳永は自分のやりたい芸と世間受けという狭間で葛藤し始めてー。

みたいな内容です(ざっくり)

もうこれね、全10話の映画です。良い意味で。
アングルとか画質とか雰囲気とか、めちゃくちゃ丁寧に撮ってる感じがした。(小並感)

役者もみんな良い。林遣都くんと波岡さんの相方はそれぞれ芸人さんなんですが、林遣都くんの相方は顔が可愛いのでこの俳優さんめっちゃ漫才上手いな俳優すごいなと思ってたら芸人やったし、波岡さんの相方はこういう芸人さんおるおる、ていうかめっちゃ好き。こういう雰囲気の芸人さんめっちゃ好き、と思ってたらとろサーモンの人やった。
二人ともそれくらい違和感なく芸人やって、いや芸人なんやから当たり前やろと思われるかもしれないけど芸人が芸人演じるのって逆に難しくないですかね?自分に寄りすぎてしまいそうやん、知らんけど。芸人でも俳優でもないし知らんけど。(無責任か)

波岡一喜さんは私はその存在を今まできちんと認識してなかったんですが最初から最後まで、頭のてっぺんから足の爪の先までめちゃくちゃ神谷さんでずっと神谷さんで、なんかよく分からないカリスマ性があり何も恐れず堂々としていてしかしどこか哀しい、でもおかしみが消えない稀有な存在感を放ちまくっていて、私は完全に徳永に乗り移ったように10話ずっと神谷さんの虜だった。

そして何よりぃー!!
林遣都ーーお前やーーーー!!!(失礼)

林遣都くん、私も多分にもれずおっさんずラブというドラマでその存在を強く意識し、牧くんロスも癒えてきた今軽い気持ちでその過去作を見させていただいた訳だが!

彼ね、演技してるっていうかその人を生きてるよね(誰)
あと目が素晴らしいよ。綺麗だったり、淀んだり、不気味だったり熱情に満ちていたり突如死んだり、何より雄弁に語る目が、目が最高。(国民の8割は気付いてるよ)

徳永が神谷さんに心酔する理由って理論で考えるとよく分からないのですよね。
神谷さんは凄い人とされているけど、売れてないし芸にもムラがあるし。
でも何か圧倒するものがあって、徳永は心の底から神谷さんを欲している。
その心に嘘がないから圧倒的な説得力が生まれる。徳永の存在そのものが神谷を輝かせる説得力なのだよ…

そしてそれはきっと徳永になる前の林遣都くんが林遣都くんの時点で心の底から神谷を尊敬しているからで、それは春田を思う牧くんの時に感じた切実さに似ている気がする。

すごく印象的なシーンがあって、語って良いですか。(ずっと語ってるやん)語ります(許可いらんやん)

自分を曲げて売れ始めた徳永が久し振りに神谷に会って、その神谷は徳永の外見の模倣をしていて、ちっともらしくなくて、神谷の新しい彼女の部屋で自分のネタを見ながらくすりとも笑わない神谷に徳永が涙する場面。

この場面がヤバい。(語彙)
この場面がヤバい2018。(いや2017の作品ですから)
震える喉、音もなく流れる涙、無音の中徳永が悲しみに沈んでいく。悲しみに沈みながら、沈みから一歩手前で徳永が絞り出すように吐き出した言葉、神谷さんへの初めての反抗。


「そんなに面白くないですか?」


この場面を見た時、これからも命と金と時間の限り林遣都くんの作品を追い続けることを誓いました。一生林遣都宣言(なんやそれ)

あと徳永が相方にある決意を告げられて、それを受け入れるシーン。(見て欲しいので全力でボカす)

窓際で、告げられて、相方を見る徳永の目が。瞳が。

この瞳がヤバい2018
(しつこい)

あの目が忘れられない。
どんな感情が宿っていたのかいまだにわからないけど、胸が締め付けられて何度も何度も頭の中で反芻する。
消えた、と思った。徳永の中の何かが、多分あの時消えてしまった。
色素の薄い肌と銀髪、茶色い瞳が作り物みたいで、そのまま風景に溶けるかと。徳永はあんなに生々しい“人間”だったのに。

あと途中何度か、猛烈に羨ましいの波がきた。
私も徳永と神谷と、二人にしか分からない面白いことを言い合いながらへべれけになって夜の東京を歩きたい。
いや私がいる時点で二人ではないのだけど、浮遊霊にでもなって二人の間に漂いたい。(怖いわ)

常々思ってるんだけど、やっぱり面白いが一番えらい。面白いが至高なんですよ。面白いの前ではどんな感情も沈むから。どんなに怒っててもなんかでちょっと笑っちゃったらもうその怒りの100パーセントを復元することが難しいように。
でも面白いって人によって違うから。全然違うし、多分正解なんてないから。正解に近いものを導き出した人が賞賛されても、それも流動的なものだから。昨日面白いものが今日も面白いなんて限らないから。

その面白いを共有しながら、今を笑っていられる二人がとても羨ましかった。

徳永、色々あるけどやっぱりずっと漫才師でいて欲しいな。売れたい自分の芸も貫きたいってもがいてる徳永が一番かっこよかった。
これから二人はどうするのかな。
どんな形であれ、そこにはずっと笑いがあるんだろう。あってほしい。

エンドロールに放心しながら、深夜1時。
とても幸福に、物語の先の二人のことを思って眠りにつきました。(そしてその5時間後に2歳児に叩き起こされる)

[PR]
by koto316 | 2018-08-19 07:21 | 映画 | Comments(2)
さて、突然ですが日々の密室育児における息抜きのお供を紹介していきたいと思います。

初回は山田孝之さん(以下敬称略 したりしなかったり)主演の『凶悪』。

http://www.kyouaku.com/

ひとつ言えるのは、子ども抱いて見る作品じゃないってこと(笑)。
いきなり本コーナーの主旨が思いっきりひっくり返されてますが…。

とにかくその名に恥じない凶悪さです。お金の為に人がバンバン殺されます。目を背けたくなるような残虐な殺人シーンもがっつり描かれ、終始くらーいムードで展開する物語に嫌な気持ちになること間違いなし、という作品です。ちょこっとあらすじをまとめさせていただくと…。

山田孝之演じる週刊誌の記者・藤井が、ひょんなことから死刑囚である須藤(ピエール瀧)と面会。須藤の証言により、須藤が実行した複数の殺人事件の首謀者が不動産ブローカーの木村(リリーフランキー)であることを知ります。木村への復讐を遂げたい須藤は藤井に一連の事件を記事にしてほしいと依頼。
上司からは記事にすることを反対されますが、単独取材を進める藤井。
事実が明らかになるにつれ、藤井の中に木村への憎悪が生まれ――。というお話です。全然楽しそうじゃないでしょ(笑)

またクライムサスペンスのサブの要素として、藤井には痴ほう症の母親がおり、仕事で家を留守にすることの多い藤井に代わり藤井の妻が面倒をみていますが、徐々に妻が精神的に追い詰められ、という展開もあります。

絶賛ひとり育児中の私としては、この妻に同情を禁じえませんでしたね。
須藤よりも木村よりも、なーーーんにも家のことはしない割に母親を施設に入れることは拒み、妻の話を聞こうともしない藤井に怒り全開でした(笑)
また藤井が暗いんですよ。せめて家の中ではもうちょい明るく振る舞わんかい!仕事を家に持ち込むなよ。レッツ切り替え切り替え!!

しかし何と言ってもこの映画の珠玉はリリーさんと山田くんのラストシーンでしょう。
藤井が木村に面会するシーン。ここは息を止めてじっと見入ってしまいました。

木村も須藤もまごうことなき凶悪な殺人犯です。
では正義を掲げて木村を追い詰め、この世から排除しようとする藤井は?

どよーーーんとした気持ちの中に、何か深くて硬い想いが残るような、緊張感のあるラストシーンでした。
いやー山田くんの演技もさることながらリリーフランキーが凄かった。

筋書き的には藤井の心の動きが今一つ分かりにくかった、というか説明的ではありませんでしたが、そこを説明してしまうと見ている側が自ら考える余地と言うか、この作品の問題提起色が薄れてこの緊張感は生まれなかったのかな、と。

以上、育児の合間の映画鑑賞でした。

次はもうちょっと明るいやつをチョイスしようとおもいます(笑)

にほんブログ村 子育てブログへ
にほんブログ村
[PR]
by koto316 | 2014-06-21 17:16 | 映画 | Comments(0)

踊らにゃsong!song!精神でやっていきたい30歳♀。田舎暮らしに育児を添えて。@kotosuke316でついったもやってます。


by koto316